「クラウド会計ソフトの導入を検討しているが、実際に使っている会社の話が聞きたい」という経営者の方に向けて、中小企業3社のクラウド会計導入事例と、導入後の具体的な効果を解説します。
導入事例3社
事例1:飲食業(従業員25名・店舗3店)|freee会計を導入
導入前の課題
3店舗の売上・経費をそれぞれ紙の伝票で集計し、月末に本部でまとめて入力していました。集計に毎月丸2日かかり、経理担当者が月末に残業続きになっていました。また、顧問税理士への資料送付もファイルをUSBで持参していました。
導入後の効果
各店舗のレジとfreee会計を連携させたことで、売上データが自動で取り込まれるようになりました。月次の集計作業が2日から半日に短縮し、税理士へのデータ共有もリアルタイムになりました。「月末に経営状況を把握できていなかったのが、いつでもスマートフォンで確認できるようになった」と経営者からの評価が高かったです。
導入のポイント
レジシステムとの連携可否を事前に確認したことが成功につながりました。
事例2:建設業(従業員18名)|マネーフォワード クラウド会計を導入
導入前の課題
現場ごとの経費管理がバラバラで、どの現場がどれくらいのコストになっているか把握しにくい状況でした。また、複数の銀行口座とクレジットカードがあり、手動入力の手間が大きかったです。
導入後の効果
銀行口座・クレジットカードとの自動連携で、手動入力がほぼゼロになりました。現場ごとの部門管理機能を使うことで、現場別の収支がリアルタイムで把握できるようになり、採算の悪い現場を早期に発見できるようになりました。
導入のポイント
複数の銀行口座との連携数が多いマネーフォワードを選んだことで、自動連携の効果が最大化されました。
事例3:士業事務所(従業員8名)|弥生会計オンラインを導入
導入前の課題
長年インストール型の弥生会計を使っていましたが、担当者のパソコンでしか作業できず、テレワーク導入の障壁になっていました。また、税理士(顧問先)への説明資料作成に時間がかかっていました。
導入後の効果
クラウド化により、どこからでも会計データにアクセスできるようになりました。操作感が従来の弥生会計と近いため、スタッフの学習コストがほぼゼロで移行できました。テレワーク中でも経理業務が継続できるようになり、BCP対策としても効果を発揮しました。
導入のポイント
長年使い慣れた弥生シリーズのクラウド版を選んだことで、移行時の混乱が最小限でした。
3社に共通する導入成功のポイント
1. 税理士に事前相談した
3社とも顧問税理士に「どのソフトが使いやすいか」を事前に確認してから選びました。税理士側の使い勝手も考慮することで、データ連携がスムーズになりました。
2. 無料トライアルで実際に試した
契約前に無料トライアルを使い、自社の業務フローに合うかを確認しました。「使ってみたら思ったより簡単だった」という声が3社とも共通していました。
3. 期首(4月または1月)に切り替えた
会計期間の途中で切り替えると、前の期間のデータ移行が複雑になります。3社とも期首に合わせて切り替えたことで、移行時の手間を最小限に抑えられました。
こんな状況、心当たりはありませんか?
【月次集計の手間】
「月末になると経理担当者が残業続きで、他の業務が止まってしまう」
クラウド会計の自動連携で、月次集計の作業時間を大幅に短縮できます。 事例1のように半分以下になるケースも少なくありません。
【リアルタイムの数字把握】
「今月の売上や資金繰りを把握するのに、月末まで待たなければならない」
クラウド会計ならいつでもスマートフォンで経営状況を確認できます。 経営判断のスピードが上がります。
まとめ
- クラウド会計導入の成功事例に共通するのは「税理士への事前相談」「無料トライアルの活用」「期首での切り替え」
- 業種・規模によって向いているソフトが異なるため、自社の業務フローを確認してから選ぶことが重要
- 月次集計の時間短縮・リアルタイムの数字把握・テレワーク対応が主な導入効果
- 既存のレジや銀行口座との連携可否を事前に確認することが失敗防止につながる
- まず無料トライアルで試してから決めるのが最も確実
クラウド会計ソフトの選び方については、比較記事もあわせてご覧ください。

