経費精算システム比較5選|中小企業向けおすすめを目的別に解説

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「経費精算の紙の申請書が山積みになっている」「月末に経費精算の集計で経理が残業続きになっている」という経営者・総務担当の方に向けて、経費精算システムの主要5選を比較します。

経費精算システムとは?

経費精算システムとは、社員の立替経費(交通費・接待費・備品購入費など)の申請・承認・精算をデジタルで管理するツールです。

従来の紙の申請書・領収書と比べて、以下のメリットがあります。

  • スマートフォンでレシートを撮影するだけで経費申請できる
  • 上司がスマートフォンで承認できる
  • 経理への集計・振込処理が自動化される
  • 電子帳簿保存法に対応した保存ができる

選ぶ前に確認したい3つのポイント

ポイント1:使っているクラウド会計ソフトと連携できるか

経費精算システムのデータがクラウド会計に自動連携されると、二重入力が不要になります。使っている会計ソフトとの連携可否を必ず確認しましょう。

ポイント2:スマートフォンでの操作のしやすさ

現場スタッフがスマートフォンから経費申請する場面が多いため、アプリの使いやすさは重要です。

ポイント3:電子帳簿保存法への対応

2024年1月から義務化された電子帳簿保存法に対応しているかどうかを確認します。対応していないシステムでは、別途領収書の管理が必要になります。

経費精算システム5選 一覧比較

サービス名月額料金目安会計連携向いている会社
マネーフォワード クラウド経費月約500円〜/人※MF会計と最強MF利用中の会社
freee会計(経費機能)月約2,380円〜※freeeと一体freee利用中の会社
楽楽精算要見積り※多数対応中規模〜大規模
Concur Expense要見積り※多数対応グローバル企業
ジョブカン経費精算月約400円〜/人※ありコスパ重視の中小企業

※料金はすべて目安。最新料金は各公式サイトでご確認ください。

【編集部より】5社を並べてみると、選定基準は「機能の多さ」ではなく「今使っている会計ソフトとの相性」にほぼ集約されます。単体で最も機能が豊富なのは楽楽精算ですが、中小企業の場合は会計連携のシンプルさを優先した方が運用が楽になるケースがほとんどです。

各サービスの特徴

マネーフォワード クラウド経費

マネーフォワード クラウド会計と一体で使えるのが最大の強みです。

経費申請から会計への仕訳まで自動化できます。交通系ICカードの履歴を自動取り込みできる機能も便利で、交通費精算の手間が大幅に減ります。

【編集部より】交通系ICカードの自動取り込みは、営業職が多い会社ほど効果を実感しやすい機能です。手入力していた交通費精算がほぼゼロになったという声もあり、MF会計をすでに使っている会社であれば追加検討の余地なく第一候補になります。

向いている点: MF会計との連携が完全/ICカード連携が便利/電子帳簿保存法に対応

注意点: MF以外の会計ソフトユーザーには恩恵が少ない

freee会計(経費機能)

freee会計の中に経費精算機能が含まれています。

freeeを使っているなら追加ツール不要で経費精算ができます。レシートのスキャン・仕訳の自動提案が使いやすいです。

【編集部より】freee利用中の会社にとっては、追加費用なしで経費精算まで完結する点が最大のメリットです。ただし、経費精算だけを高機能化したい場合(複雑な承認フローが必要など)は、freeeの経費機能はシンプルな設計のぶん物足りなく感じることもあります。承認ルートが複数階層にわたる会社は、楽楽精算のような専用ツールと比較検討する価値があります。

向いている点: freee会計ユーザーは追加費用なし(プランによる)/操作がシンプル

注意点: freee以外のユーザーには検討する理由が少ない

ジョブカン経費精算

コストパフォーマンスが高く、中小企業での導入が増えているサービスです。

必要な機能が揃っており、月額費用を抑えながら経費精算をデジタル化したい会社に向いています。ジョブカン勤怠管理と合わせて使うとさらに効率的です。

向いている点: コスパが良い/操作がシンプル/勤怠管理との連携もできる

注意点: 大規模なワークフローカスタマイズは難しい

楽楽精算

国内で広く使われている経費精算専用ツールです。

多くの会計ソフトとの連携に対応しており、既存の会計ソフトを変えずに経費精算だけをデジタル化したい会社に向いています。

【編集部より】楽楽精算は費用が高めな分、ワークフローのカスタマイズ性が高く、部署ごとに承認ルートを細かく分けたい会社や、経費規定が複雑な会社との相性が良いツールです。逆に、承認フローがシンプルな小規模企業では、その柔軟性を持て余してしまうこともあります。

向いている点: 多くの会計ソフトと連携できる/機能が充実している

注意点: 費用が高めで中小企業には過剰な場合も

目的別:どれを選べばいいか

  • 「マネーフォワード会計を使っており、連携を最大化したい」→ マネーフォワード クラウド経費
  • 「freee会計を使っており、追加ツールを増やしたくない」→ freee会計の経費機能
  • 「コストを抑えながらシンプルに始めたい」→ ジョブカン経費精算
  • 「使っている会計ソフトを変えずに経費精算だけデジタル化したい」→ 楽楽精算

こんな状況、心当たりはありませんか?

【紙の山】
「月末に社員からの領収書が山のように集まり、整理だけで半日かかっている」

経費精算システムを導入すれば、社員がその場でスマートフォンで撮影・申請でき、領収書の集計が自動化されます。

【電子帳簿保存法への不安】
「経費の領収書を紙で保管しているが、電子帳簿保存法への対応ができているか不安」

主要な経費精算システムは電子帳簿保存法に対応しています。システムを使えば法令対応と業務効率化が同時に実現できます。

【編集部より】経費精算システム選びで最後に判断が割れるのは「コストを取るか、カスタマイズ性を取るか」という点です。迷ったときは、まず今使っている会計ソフトの付随機能(マネーフォワードやfreeeの経費機能)を無料トライアルで試し、機能不足を感じた場合にジョブカン経費精算や楽楽精算を検討する、という順番がコストを抑えつつ失敗しにくい進め方です。

まとめ

  • 使っているクラウド会計ソフトと連携できるシステムを選ぶのが最も効率的
  • MF会計ユーザーはマネーフォワード クラウド経費、freeeユーザーはfreeeの経費機能が最適
  • コストを抑えたい場合はジョブカン経費精算がコスパ良好
  • 電子帳簿保存法への対応を同時に実現できる点も重要な選択基準
  • まず無料トライアルで操作感を確認してから決める

クラウド会計ソフトの選び方については、比較記事もあわせてご覧ください。

※本記事の料金・機能情報は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

IT業界で30年近く、大企業向けCRM・CMS開発や証券系システム開発に携わってきたエンジニア。葬儀会社をはじめとする中小企業のDX支援の現場で、「ペーパーレスが進まない」「FAXが手放せない」といったリアルな壁を数多く見てきた経験をもとに、"現場で本当に使えるDX情報" を発信しています。

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